月刊・デンタルニュース

(平成24年5月号)

歯科用語で歯が無いことを“欠損”といいます。抜歯又は何らかの理由で歯が抜けてしまった欠損部分は、隣接する他の歯に悪影響がでないように、そして再び噛めるように人工の歯で補う治療が必要となります。 すぐ思い浮かぶのが入れ歯だと思いますが、もう一つ歯科医院で行っているポピュラーな保険診療に、ブリッジ という治療方法があります。入れ歯よりも自分の歯に近い感覚で噛めるので、条件を満たせば訪問診療でも 一般的に行われます。一体どんな治療方法なのでしょうか?今月は、「ブリッジ」についての情報をお届け したいと思います。

ブリッジて何?

ブリッジとは欠損部分の両隣の歯を土台にして、橋渡しをするように人工の歯を被せ、欠損部を補う治療方法です。下のイラストで言えば、2本の土台となる歯で3本分の役割を担うことになります。ですから 土台となる歯が隣接部にあり、さらにその歯が丈夫であることが条件となります。


ブリッジのメリット

1.土台の歯に接着剤で固定するので、入れ歯のように動いたりせず、

自分の歯に近い感じで食事ができる。

2.天然歯(自分の歯)の60%位の咀嚼能力。(※入れ歯は30%位)

3.土台の歯を削る⇒型を取る⇒接着、という工程だけなので、治療期間が最短で

3回程度と短くて済む。 (※他の治療が絡む場合を除く)

4.保険適用の場合、自己負担金は安価である。


ブリッジのデメリット

1.土台となる歯を削ることと、力学的負担がかかるため土台の歯の寿命が短くなる。

2.ブリッジと歯肉との間に食べカスがつまり、口の中が不衛生になりやすい。

3.保険適用とならないケースもある。

(※ブリッジには保険上の細かなルールがあり、欠損の部位や本数、残っている歯の

部位や状況によって、 保険適用となるかどうかが決まっている。)


ブリッジにも、メリットとデメリットがありますので、ご本人さま、介護者さまとも良く理解の上、治療方法を選んで下さい。 訪問診療の場合では、全身状態やADL等も考慮して、ブリッジにするか入れ歯にするかを検討します。 例えば、認知症の方で、入れ歯を無くしてしまう、又は小さな入れ歯だと飲み込んでしまう心配がある場合、ブリッジを選択したほうが良いでしょう。

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