月刊・デンタルニュース

(平成29年2月号)

高齢になると全ての歯が揃っている方は少なく、様々な治療あとや歯ぐきの退縮のため普通の歯ブラシだけできれいに磨くことは難しくなります。しかし磨き残しはむし歯や歯周病、誤嚥性肺炎等の原因となるので、できるだけきれいに磨きたいものです。そのためには、汚れが残りやすい場所をよく知ることです!高齢者の場合、磨き残してしまう主な場所は①広がった歯間部②ブリッジと歯ぐきの隙間③部分入れ歯のばねをかける歯④残根(ざんこん)⑤飛び飛びの歯です。こんな時は普通の歯ブラシの他に、これらの場所を磨くのに適した専用の歯ブラシを追加することで、とてもきれいに磨くことができます。そこで今月は「歯間ブラシとタフトブラシ」をご紹介したいと思います。

こんな部位には歯間ブラシ!!

歯間ブラシとは、先端のワイヤーにブラシが付いていて、主に歯と歯の隙間に通して汚れを取り除くブラシです。普通の歯ブラシと併用することで、歯垢除去効果が1.5倍になると言われています。歯間ブラシは使い方とサイズを誤ると歯や歯茎を痛めることがあるので、初めての方は使用前に歯科医師又は歯科衛生士に相談していただくことをおすすめします。

①広がった歯間部

高齢者は歯周病等が原因で、歯ぐきが退縮して(下がって)、歯と歯の隙間が開いていきます。特に歯ぐきに近い根元は、歯間ブラシが効果的です。

②ブリッジと歯ぐきの隙間

ブリッジは歯磨きの時、特に磨きにくい場所の一つです。ブリッジと歯ぐきの隙間、ブリッジの支柱となっている歯の根元は歯間ブラシで丁寧に磨きます。

こんな箇所にはタフトブラシ!!

タフトブラシとは、柄の先端が円すい状のブラシになっていて、普通の歯ブラシが届かない場所まで簡単に毛先を到達させることができます。

③入れ歯のばねをかける歯

入れ歯のばねをかける歯の内側(入れ歯と接する面)は、普通の歯ブラシでは横から入れなければならないので、どうしても磨き残してしまいます。

④残根(ざんこん)

むし歯が進行すると、歯の頭の部分はすっかり無くなって、根っこだけが歯ぐきに埋没するような形で残っている残根はその表面が凸凹していて、歯ブラシが届きにくいので、タフトブラシがおすすめです。

⑤飛び飛びの歯(孤立歯)

歯が抜けてしまうと、残っている歯は、その周囲をぐるっと磨かなければなりません。側面と咬合面は今まで通り磨けますが、手前や奥面は普通の歯ブラシでは困難です。

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