(平成30年7月号)

①食べること②話すこと③呼吸④感情表現(笑う、怒る等)という口腔機能は、生活の質(QOL) や日常生活動作(ADL)に直接影響を及ぼす大変重要な機能であり、手足の機能と同じ様に、 口の機能も使わないとすぐに低下してしまいます。要介護者を対象とした、これまでに実施されてきた 多くの歯科口腔調査を見ると、要介護者の8割以上の方に歯科治療や口腔ケアが必要という結果である にもかかわらず、ご本人からの訴えは3割程度ときわめて低く、顕在化しにくい問題であることがわかります。 口は外から見えにくいため見落とされがちですが、なんとか身近な介護者様等に口腔に関心を寄せて いただきたいと考えています。そこで今月は、『よくある要介護者のお口の問題リスト』をお届けします。


口腔に何らかの問題をかかえているにも関わらず、要介護の方の多くが歯科を受診しない理由は、 「あきらめている」「関心がない」「気付かない」「通院が困難」というものです。 特に健診を含む歯科受診の無い期間が長期に及ぶと、あきらめていく・関心が薄れていく傾向が強くなります。 一方で平成23年度の調査によると、訪問歯科を受診しての満足度は95.5%であることから、歯科健診や歯科相談の 機会等を積極的に活用してみてはいかがでしょうか?


まずは以下を参考に、お口の状態を是非☑︎チェックしてみてください!
※参考:国民健康保険診療施設による調査
( )の中の数字は該当者の割合(重複回答を含む)


通院が困難な方は、歯科医院へ通院するのではなく、訪問歯科診療をご利用ください。(保険適用です)

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